少子高齢化や健康長寿などのワードを耳にする昨今。江戸時代は平均寿命が30歳前後だったのに対し、現在日本の平均寿命は男性が80.98歳、女性が87.14歳とかなり伸びています。（参考：内閣府2018年のデータ＜健康寿命と平均寿命の推移＞）
日本人が長生きの傾向にあるのはいいことです。しかし歳を重ねていくごとに、心配になるのが健康面でしょう。いつまでも元気でいるためにはどうすべきかを、とくしま健康づくりガイドで再確認しましょう。
とくしま健康づくりガイドとは？
とくしま健康づくりガイドとは、徳島県が県民健康栄養調査をもとに作成した資料のことです。こちらの資料作成にあたり、県内17地区696世帯1,567名にご協力をえています。
糖尿病にかからないためには生活習慣を見直すべき！
以前まで糖尿病は中高年がかかりやすい病と認識されていました。しかし最近では年齢が若い人でもかかる病気です。そのため糖尿病を予防するために、全てのひとが生活習慣を見直すべきでしょう。
とくしま健康づくりガイドの調査結果を見ると、糖尿病が強く疑われる人は年々減っています。ところが、糖尿病の可能性を否定できない人は年を追うごとに増加傾向です。その原因に生活習慣の乱れが挙げられます。
生活習慣病が乱れる原因のひとつは偏った食生活です。あなたは日頃から塩分の多い食事をとっていたり、炭水化物を多めに摂取していたりしませんか？
もし心当たりがある人は野菜をたくさん食べる、朝食をしっかりとるなど改善策を実践していきましょう。
あなたは大丈夫？メタボorやせ体質
40歳から74歳のBMIに関するデータ （※ とくしま健康づくりガイド データ参照）を見ると、適性体重をキープしている人が減少しています。
食べすぎて必要以上に太っても、逆に食べなさすぎてやせても体に毒です。
男性の場合BMI：25以上の場合、肥満体質に当てはまります。一方、女性はBMI：18.5未満が一定数存在し、やせすぎている人がいるのです。
太りすぎもしくはやせすぎの人に足らないのは、バランスのいい栄養です。主食・主菜・副菜をベースに、エネルギーがつく食事を心がけましょう。
とくにタンパク質は血や肉、骨などを形成するのに必要です。毎日肉と魚を1：1の割合で摂取できるといいですね。他にもチーズや牛乳などの乳製品を食べるといいですよ！
徳島県が目標にかかげる”1日350g”とは？
1日350g。これはなんの数字か分かりますか？徳島県が1日に食べましょうと呼びかけている野菜の摂取量です。ちなみに350gの目安としては、料理がのった小皿5枚分に値します。
過去に徳島県が平成18〜22年に国民健康・栄養調査を実施しました。すると県民の野菜摂取量は男女ともにワーストクラスであることが判明したのです。
その後平成28年に行われた同調査では、男性が313g、女性が309gと全国トップクラスにまでのぼりつめました。
この結果が出たのは徳島県が健康増進計画（健康徳島21）をうたい、県民の健康意識を高めているからでしょうか。神埼も普段の食事に野菜が足りていないと自覚しているため、たくさん食べる習慣を身につけたいです。
食べよう！徳島のフレッシュな野菜たちを
1日350gの野菜を食べようと呼びかけている徳島県では、どのような野菜が収穫されるのでしょうか。
ここでは徳島県でとれる野菜の中から、とくに産出額が多いものをご紹介します。
カリフラワー
・平成22年産出額 全国1位
・主な産地：徳島市、藍住町、上坂町
カリフラワーにはビタミンCやカルシウムが豊富。また疲れをとる、病気予防、老化防止などに効果的です。
れんこん
・平成22年産出額 全国2位
・主な産地：鳴門市、松茂町、徳島市
れんこんは腸の中にひそむ発がん性物質を輩出してくれる他、摂取することで動脈硬化や高血圧予防に効果的です。
人参
・平成22年産出額 全国3位
・主な産地：藍住町、板野町、阿南市
みなさまご存じカロテンをたっぷりと含んだ野菜です。中でもβカロテンは抗発ガン作用、免疫を活性化させる働きがあります。
健康維持に前向きな徳島県民を見習おう
とくしま健康づくりガイドは単なる統計ではありません。言うなれば健康に関する情報を“見える化”し、県民の健康維持に対する意識を高めています。
わたしたちも徳島県民の健康でいるための心がけを見習い、できることから実践していきましょう。
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