福島県には「しんごろう」や「わっぱめし」など、あらゆる郷土料理があります。「こづゆ 」も、福島県会津地方に伝わる伝統的な料理です。
調べたところ「こづゆ 」には栄養がたっぷりで、なおかつカロリーはひかえめなのだとか。
もしかすると他県の人は「こづゆ 」とはどのような食べ物なのか、想像がわかないかもしれません。
今回の記事では「こづゆ」をよく知らない人に向けて、くわしくご紹介します。
こづゆとは?名前の由来を解説
こづゆとは、江戸時代からつたわる福島県の郷土料理をさします。おもに福島県会津地方で口にされているお吸い物です。こづゆは、ホタテの貝柱で出汁(だし)をとります。
具材は丸い焼き麸(ふ)、にんじん、しいたけ、さといも、きくらげなどを入れるのが一般的です。ところで、なぜ「こづゆ」と呼ばれているのでしょうか。調べたところ、次のことがわかりました。
- こづゆは、手塩皿(てしおざら)という小さくて朱色のおわんに盛りつけられることから「こじゅうのつゆ」と呼ばれていた。それがなまって「こづゆ」に変化したという。
- 福島県は内陸部のため、海の幸が入手しにくかった。 その影響を受けこづゆには、海産物のかわりに乾物がたっぷりと入っている。
- こづゆは江戸時代の終わりから明治時代初期にかけて、人々のごちそうとして 食されていた

現代の会津若松市では、正月やお祝いごとがあった際に、こづゆを食べる習慣が残っています。
こづゆのカロリーや栄養素をチェックしよう
こちらでは「こづゆ」のカロリーや、栄養素をまとめました。まずカロリーを見てみましょう。
こづゆのカロリーは179.8g(お椀1杯)で63kcalのカロリー。(参照:カロリーSlim)
こづゆは具だくさんのお吸いものです。しかし、おわん1杯ぶんのカロリーは63kcalと低めです。
こづゆはダイエット中の人にとって、心強い味方となるのではないでしょうか。
つづいて、こづゆの中に入っている具材の一部と栄養素をご紹介します。
ホタテ
貝類のホタテには、人間に必要な栄養素がたっぷりとふくまれています。たとえば、ビタミンB1とタウリンが代表例です。
ビタミンB1には、糖を分解してエネルギーを生成する働きがあります。
疲れた体をリカバリーする栄養素のため、最近どうも調子がよくない人はビタミンB1をぜひ摂取しましょう。
一方でタウリンは、心臓や肝臓が正常に機能するよう手助けをします。またコレステロールを消費し、血液の流れがよくなるよう働きかける栄養素です。
きくらげ
きくらげにふくまれる食物繊維は、ごぼうのおよそ3倍であると判明しました。(※文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」参照)
食物繊維は、糖質の吸収を遅らせて血糖値が極端にあがるのを抑制してくれます。そのため、糖尿病や生活習慣病の予防効果が期待できるのです。
ほかにも、腸の調子をととのえたり便秘の改善が期待できたりと、食物繊維を摂取すると考えられるメリットはもりだくさん。
おなかが弱い人や、調子が優れない人はきくらげを沢山食べると、コンディションが改善されるかもしれませんよ!
まとめ:福島県会津地方の郷土料理「こづゆ 」とは? カロリーや栄養素を解剖!
福島県会津地方の郷土料理「こづゆ」をご紹介しました。内容をまとめると次のとおりです。
- こづゆは、手塩皿(てしおざら)という小さくて朱色のおわんに盛りつけられる。「こじゅうのつゆ」と呼ばれていたのがなまって「こづゆ」に変化した。
- こづゆのカロリーは、おわん1杯分でたったの63kcal。
- ホタテやきくらげなど、こづゆには豊富な栄養素がふくまれた具材が入っている。

福島県の人々は、海の幸が手に入りにくかったため、知恵をしぼってこの料理を思いついたのでしょう。ひとくち食べただけで、力がみなぎってきそうですね!
会津地方を訪れた際には、こづゆを食べてみたいです♪
みなさんもぜひご賞味ください。


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