わかめといえば、みそ汁や酢の物などの具材としておなじみですよね。さらに、ヘルシーな食材であることも知られています。そこで今回は、わかめの詳しい栄養素に加え、おすすめの食べ方もご紹介!身近な食材だからこそ、知識を付ければダイエットや健康維持にも活用できますよ。
わかめの養殖が盛んな岩手県
わかめの生産量で、長年国内トップをキープしている岩手県。平成30年度の収穫量は、18,000トン以上にものぼります。これは、日本で生産されるわかめのおよそ36%を占める量です。
岩手県で収穫されるわかめは、ほとんどが養殖。とはいえ、生育環境は天然のものと大きく変わりません。なぜなら、岩手県の沿岸部は大きな海流がぶつかるポイントだから。栄養がたっぷり運ばれてくるうえ、水温もほどよく保たれるのです。
恵まれた環境で育てられるわかめは、2月下旬から4月の間に旬を迎えます。旬のわかめは、味だけでなく厚みや弾力もほかの時季とは段違いだそうですよ。
毎日食べたい!わかめの栄養素
さまざまな料理に使われるわかめは、低カロリーなダイエットの味方。また、カロリーが少ないだけでなく栄養素も充実しています。そこで、ここからは詳しい特徴をチェックしてみましょう。
ミネラルが豊富
海の中で育つわかめは、海水のミネラルをたっぷり含んでいます。特にカリウムやマグネシウムは、数ある食材のなかでもトップクラスの含有量を誇ります。
カリウムには体内の塩分濃度を調節する働きがあるので、塩気の多いものをよく食べる人には重要なミネラルです。マグネシウムも、栄養素を分解して体に必要な物質に作り変える代謝に欠かせません。
こうしたミネラル類は体の中では作れないのですが、現代の食生活では不足しがち。わかめを50~100g食べるだけでも、1日に必要なミネラルの多くを補えますよ。
食物繊維の一種「アルギン酸」
わかめにはぬめりがありますが、これはアルギン酸が含まれているためです。アルギン酸とは、食物繊維の一種です。水に溶ける性質を持つ水溶性食物繊維で、老廃物の排出を促して腸を整える働きがあります。
さらに、コレステロールを低くしたり、血圧を下げたりする効果があることも分かっています。
乾燥わかめと生わかめで栄養は違う?
わかめには、乾燥したものと生のものがありますよね。それぞれに特徴がありますし、栄養素も少し異なります。どちらを食べようか迷ったとき、栄養素に注目して選ぶのもおすすめですよ。
そもそも、わかめは全体量の90%ほどが水分です。この水分のなかにもミネラルが含まれているため、たっぷりミネラルを摂りたい場合は生わかめが最適です。
一方、水分の抜けている乾燥わかめは食物繊維量が豊富。ビタミンAの量も多いので、整腸作用や免疫力のアップといった効果を得たい人には乾燥わかめが適しています。
わかめの食べ方は部位によって決めよう
わかめは、葉と茎・根本など部位によって食べ方が違います。「わかめ」として多く出回っているのは葉っぱの部分です。こちらはみそ汁や酢の物、サラダなどに適しています。
また、茎の部分はコリコリとした歯ごたえが特徴。「茎わかめ」と呼ばれることもあります。こちらは歯ごたえが楽しめる炒め物や天ぷら、漬物などに最適です。
そして根元の部分は「めかぶ」と呼ばれます。スーパーなどで、味付きのものがカップに入っているのを見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。めかぶは、わかめの根元についている生殖細胞の塊です。細かく刻むことでねばりが出て、酢の物に多く使われます。
乾燥わかめも手軽ではありますが、茎や葉の肉厚な食感を楽しめるのは生わかめならでは。ぜひ一度、旬の生わかめを味わってみてくださいね。

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