未来の食材「エディブルフラワー」って?

愛知県

「エディブルフラワー」という食材を知っていますか?実は海外で未来の食材として注目を集めている、栄養満点の食べ物です。現在は、日本でも徐々に人気が高まっています。一体どのような食材なのか、チェックしてみましょう!

エディブルフラワーとは?

エディブルフラワーとは、食べられる花のことです。もともとは日本でも、菊の花を食用に栽培してきた歴史があります。さらにカリフラワーも花ですし、春になると菜の花も食べますよね。

しかし、こうした食用の花が、近年種類を増やしてきているのです。エディブルフラワーは農林水産省が定めた基準に基づき、安心して食べられるよう低農薬で栽培されています。こうした栽培方法が、現在はバラやコスモスにも応用されるようになりました。花によって旬もさまざまなので、1年中多様な花が出荷されています。

愛知県がメインの生産地

日本でのエディブルフラワーの主な生産地は、愛知県豊橋市2019年時点では、なんと国内で生産される食用花の90%以上を占めています。

まだまだ生産量や生産者は少ないですが、近年のインスタ映えを求める傾向からエディブルフラワーの需要も増加。今後の市場拡大が期待されています。

栄養価の高さが魅力

今まで料理に彩りを添えるために使われてきたエディブルフラワーですが、近年はその栄養価の高さにも注目が集まっています。特にビタミン類ポリフェノールの含有量はさまざまな食べ物のなかでもトップクラスで、未来の食材とも呼ばれるほど。

そこでここからは、エディブルフラワーの健康に嬉しいポイントを解説します。

ビタミンA

ビタミンAは、皮膚や粘膜の健康を保つ栄養素です。視力をキープする成分の合成に必要な栄養素でもあるので、目を労わりたい人は特に積極的に摂りたいですね。また、最近の研究ではガン予防にも効果があることが分かってきています。

そんなビタミンAを多く含む食用花が、カレンデュラ・コスモス・菜の花など。どれもビタミンAが豊富なことで知られる、緑黄色野菜よりも高い数値を誇ります。

ビタミンC

美肌や免疫力のアップに効果的なビタミンC。なぜこうした働きがあるのかというと、ビタミンCがコラーゲンを作るのに必要な栄養素だからです。コラーゲンは血管や肌の細胞を整えるため、老化や病気から体を守ってくれます。

ビタミンCといえば、オレンジやレモンなどの柑橘類が有名ですよね。レモン100gあたりに含まれるビタミンCは100mgですが、バラにはその1.2倍が含まれています。さらにプリムラはレモンの2.3倍、キンギョソウとも呼ばれるスナップドラゴンは2.5倍です。

ポリフェノール

ポリフェノールは、植物の色素や食べ物の苦みに多く含まれる成分です。体内で発生するストレス物質を取り除く「抗酸化作用」があり、細胞を健康に保つことが分かっています。抗酸化作用は、生活習慣病の予防や老化を遅らせる効果もありますよ。

このポリフェノールを多く含むエディブルフラワーとして、ビオラが挙げられます。日本で栽培されているビオラには、アサイーの4倍ものポリフェノール含有量が認められました。今後、スーパーフードとして注目を集めることも予想されています。

エディブルフラワーを食べてみよう!

花の種類によって、含まれる栄養素はさまざまです。そのため、サプリのように補給したい栄養素に合わせてエディブルフラワーを口にする時代も来るかもしれませんね。

しかし、食用の花は専用の方法で栽培されているため観賞用とは異なる点には注意しましょう。なかには毒のある植物もあるので、食用として販売されているものだけを味わってくださいね。

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