シソは栄養満点な「日本のハーブ」だった!

愛知県

料理の風味付けや薬味など、幅広いアレンジができるシソ。火を通しても落ちることのない爽やかな香りと風味は、食欲をそそりますよね。

そんなシソは、栄養価に優れていることから「日本のハーブ」と言われることもあります。一体どのような栄養が含まれているのか、また日本での歴史や生産地などについてもこの記事でご紹介します。

古くから親しまれている日本のハーブ

日本でのシソの歴史は古く、縄文時代までさかのぼれるといわれています。国内にある縄文時代の遺跡からは、シソの種も発見されました。

最初は薬草として用いられていましたが、平安時代ごろから漬物にも使われ始め、次第に食用として定着していったそうです。

赤シソと青シソの違いって?

日本のシソは、赤シソ青シソの2種類があります。青シソは、赤シソの変種として後から生まれたものです。漢字で「紫蘇」と書くように、もともとシソといえば赤紫色の赤シソが一般的でした。

また、青シソは6月から9月ごろまでと旬が長い一方、赤シソは6~7月と短め。また、赤シソは食用というよりも、梅干しや柴漬けなどの着色料として使われます。梅を漬けはじめる6月から7月にかけて需要が高まるため、収穫もこの時期がメインになったと考えられます。

最近は家庭で梅干しを作ることが減り、青シソが料理に使われることが増えたので、「シソ=青シソ」のイメージが強くなったともいえるでしょう。ちなみにシソのことを「大葉」ということもありますが、こちらは青シソを指します。青シソは花や実なども料理に使えるため、出荷の際に葉っぱの部分だとわかるように大葉と呼ぶようになったそうです。

国内生産量は愛知県が第1位

繁殖力の強いシソは日本中で栽培されていますが、特に生産量が多いのは愛知県。2018年に行われた農林水産省の調査によると、なんと国内生産量の約47%を愛知県が占めています。

愛知県での2018年度の生産量は、赤シソ・青シソを合わせて約3,700トン。第2位の静岡県は約730トンなので、大きな差があることがわかりますね。(参考:地域特産野菜生産状況調査

1960年代からはじまったシソ栽培のノウハウを生かして、近年は新しい品種の開発も進んでいます。「愛経1号」という品種は、病気に強いので従来よりも農薬を減らして栽培できるのが特徴。安心して食べられるうえに、香りも強いのが魅力です。

シソは毎日食べたい健康食材だった!

古くは薬草として使われていたことから、シソは体に良い食材であることが分わかりますね。そこでここからは、シソの栄養素や効能についてご紹介します。赤シソも青シソも、含まれている栄養や効能には大きな違いがないので、用途や好みに合わせて使い分けましょう。

殺菌作用を持つペリアルデヒド

ペリアルデヒドは、シソ独特の香りのもとです。強い殺菌作用があり、食べ物を腐りにくくするので刺身などによく添えられています。

昔、食中毒を起こした人にシソを煎じたものを飲ませたら回復したという逸話が残っていることからも、その解毒作用の強さがうかがえますね。ちなみに、この逸話から「蘇りの紫色の植物=紫蘇」という名前がついたともいわれています。

また、ペリアルデヒドには食欲増進胃腸を整える効果もあります。そのため、夏バテの防止にもおすすめの食材です。

病気を予防するβカロテン

シソに含まれるβカロテンの量は、野菜類のなかでもトップクラス。βカロテンには細胞を健康に保つ働きがあり、病気や肌の老化を防いでくれます

また、動脈硬化や心筋梗塞などの原因になりやすい活性酸素の発生も抑えます。免疫力を高めるともいわれており、病気の予防にはβカロテンが欠かせないことが分かりますね。

βカロテンは野菜類に多く含まれるビタミンの仲間なので、日ごろからなかなか野菜が摂れない人はシソを食べて効率よく栄養を摂取してはいかがでしょうか。

この記事を書いた人 / 藤真唯最新記事
長野県生まれ、三重県在住のフリーライター&動画編集者。
読書とダンス、そして旅行に行っておいしいものを食べることが好き。
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