岐阜県の飛騨高山といえば昔ながらの情緒あふれる古い町並みで有名です。別名「飛騨の小京都」とも呼ばれている高山市。実は日本で1番面積が大きい市としても知られています。
なんと高山市だけで2177.61㎢と香川県の面積(1876.79㎢)よりも大きいんですよ!
時は2005年のこと、平成の大合併によって高山市と9つの町や村がひとつになりました。これが高山市の面積が広くなった経緯です。
しばしばアニメや映画の聖地として起用される飛騨高山には、風光明媚な場所やグルメが盛りだくさん。観光地と食べ物はセットで語られることが多いですが、今回は後者のグルメをメインにお話しします!
あらゆるグルメの中から選んだのは飛騨高山の郷土料理・朴葉味噌です。そもそも朴葉とは何かをご説明するとともに、美味しい朴葉味噌の食べ方をご紹介します。
朴葉味噌とは一体何?どんな味がするの?
朴葉(ほおば)とは、ホオノキの葉っぱのことです。
ホオノキは木の高さが30mにもおよぶとても大きな落葉広葉樹で、5月から6月ごろに花を咲かせます。葉だけでなく花もたいそう立派で、完全に花がひらくと直径20cmほどになるのだとか。
ところで、飛騨地方で朴葉味噌が食べられるようになったきっかけが気になりますよね。その起源はハッキリと分かっていませんが、次のような説があります。
冬の間、漬物樽から凍った切り漬けをとかして温め、そこに味噌を加え食べたといいます。
(引用:飛騨高山 朴葉みそネット)
切り漬けとは大根や瓜などを適当な大きさに切って漬けたもののこと。どうやら一説によると、朴葉味噌のルーツは漬物にあるようです。また、朴葉は他の葉っぱに比べ耐熱性があって大きさもちょうどいいため料理に使われるようになりました。
筆者は仕事の関係で飛騨地方に行くことが多く、実際に朴葉味噌を食べたことがあります。
今でも初めて朴葉味噌を食べた時の感動を忘れられません。
網の上にのせた朴葉がパチパチと焼ける音や、香ばしい甘味噌の香りが食欲をそそります。
しばらく焼いてから、朴葉の熱であたためられた味噌を白いご飯と一緒に頬張って……すると一瞬で口内に広がる味噌のコク、旨味、甘さがたまりません。
もし朴葉味噌をおかずに好きなだけご飯を食べてもいいと言われたら、3杯はお腹におさまりそうです。それくらい朴葉味噌はおいしいですから、まだ食べたことがない人はぜひご賞味ください。
変わった味つけ方法も!?おいしい朴葉味噌の食べ方
朴葉味噌は岐阜県周辺のお土産物屋さんで買えます。
つまり、お家で本格的な朴葉味噌料理を楽しめるということです。
ここでは、どのように調理すればおいしい朴葉味噌が食べられるのかご紹介します!
朴葉味噌をおいしく調理する方法
STEP1 ボールや底の深い器に朴葉を入れて、水にたっぷりと浸します。
目安として10分程度、葉をしめらせてください。
STEP2 朴葉味噌の味噌は何も味付けしない状態でも十分美味しく食べられます。
しかし、より本場の味を楽しみたいのであれば、ネギや椎茸などの薬味を入れるのがおすすめ。さらに砂糖をお好みで入れると最高の味が完成します。
STEP3 最後にアレンジした味噌を朴葉の上に乗せ、弱火で加熱します。
この時炭火で焼くのが1番いいのですが、ホットプレートやフライパンなどで調理しても問題ありません。
(作り方参照:飛騨高山 朴葉みそネット)
ひと工夫するとさらにおいしくなる!?朴葉味噌の食べ方
旅館や民宿などの食事で出てくる朴葉味噌には、鶏肉や旬の野菜が入っていることがあります。
もしお肉や野菜がないときは、魚や山菜などを入れてもおいしいですよ。また、ツナを混ぜたり卵を加えたりするのもアクセントが効いていっそう味に深みが出るのだとか。
岐阜の郷土料理をぜひ自宅でもご賞味あれ
岐阜県飛騨地方の郷土料理である朴葉味噌のご紹介でした。朴葉の上に味噌をのせて焼くことを考えた先人の知恵は素晴らしいですね。また、味噌にふくまれる成分には健康を維持するのに欠かせないものもあります。

今後岐阜にお出かけした際には、朴葉味噌をチェックしてみて下さいね!


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