長野県では、リンゴやブドウなどさまざまな果物が栽培されています。そのなかから今回は、長野県南部で生産されている「市田柿」をピックアップ。
老若男女みんなに嬉しい栄養素のほか、おすすめの食べ方もご紹介します。
日本で一番多く生産されている干し柿
市田柿は渋柿の品種名であり、これを干したものの名前でもあります。この記事で主にご紹介するのは、干し柿としての市田柿です。
市田柿は生産量・出荷量ともに全国1位。日本で生産される干し柿のおよそ3分の1以上を、長野県産の市田柿が占めています。
さらにこの品種は、約500年前の室町時代に栽培が始まったといわれる歴史ある農産物でもあります。長野県南部の市田地域で生産されていたことから「市田柿」と呼ばれるようになり、大正時代にはこの品名で出荷されていました。
現在も南信州では、11月から1月にかけて干し柿の生産が行われています。柿の水分を飛ばすため、紐に実をいくつもくくり付けて吊るした「柿のれん」は地域の冬の風物詩です。
市田柿の栄養価と効能
市田柿には、二日酔いの軽減やアンチエイジングなど年齢・性別に関係なく嬉しい効果をもたらしてくれる栄養素が満点です。
特に干した柿には実に含まれる栄養が凝縮されており、生のフルーツよりも栄養価が高いのが特徴。具体的にどんな栄養素が含まれているのか、チェックしてみましょう。
タンニンで二日酔いや老化を防止
ポリフェノールの一種であるタンニンは、市田柿だけでなくワインやコーヒーなどにも含まれる渋みの成分です。
タンニンには抗酸化作用があり、体内で発生するストレス物質を抑えます。この働きによって細胞が健康に保たれ、生活習慣病の予防やアンチエイジングに繋がるのです。
さらに、タンニンがアルコールの分解を促し、体外に排出するのをサポートすることも分かっています。飲み会の前に市田柿を食べると、悪酔いや二日酔いの予防ができますよ。
ブドウ糖でエネルギー補給
干し柿の周りが、白っぽくなっているのを見たことはありませんか?これは水分を抜く過程で、実の周りに自然と発生するブドウ糖です。
ブドウ糖は、体内に入ってから吸収されるまでが早いのが特徴。吸収されてからは体を動かすエネルギー源になるので、スポーツをしているときの栄養補給に適しています。
また、ブドウ糖は脳のエネルギー源としても大切な栄養素です。勉強や仕事の合間に食べると、集中力のアップやパフォーマンスの向上が期待できますよ。
市田柿の場合は干すことでタンニンが唾液に溶けない性質になるため、渋さを感じずにおいしくこの栄養素を摂れるのも嬉しいですね。
ヘルシーでおしゃれ!市田柿のおすすめアレンジ
画像出典:クックパッド
ドライフルーツでありながら、高級な和菓子としても知られる市田柿。そのまま食べても美味しいですが、アレンジを加えて楽しむのもおすすめですよ。
特に試していただきたいのが、チーズとの組み合わせです。もっちりとしていて濃厚な甘みの市田柿をチーズと一緒に食べることで、より高級感のある大人な味わいに。クリームチーズをトッピングしておやつ感覚でいただくのもいいですし、モッツァレラチーズを合わせてカプレーゼ風のおつまみにしても絶品です。
この食べ方なら、市田柿の良質な栄養を摂りながらチーズでたんぱく質も補えます。オイルフリーで健康的なのに、リッチな味わいとねっとり食感で満足感を得られるのも嬉しいですよね。
市田柿は食べやすいスーパーフード!
市田柿は、実が小ぶりでパクッと手軽に食べられるのも魅力です。たったひと口で、柿1つ分の凝縮された栄養が摂れます。
12月から1月にかけては、市田柿の出荷も最盛期。お取り寄せもできるので、ぜひ味わってみてくださいね。

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