寒い時期こそ食べたい!山梨県の郷土料理「ほうとう」

山梨県

今回は、山梨県に古くから伝わる「ほうとう」についての特集です。ほうとうは体が温まるうえ栄養価も高く、冬にぴったり。レシピもご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。

ほうとうってどんな料理?

ほうとうとはきしめんに似た太めの麺とたっぷりの野菜を味噌で煮込んだ、山梨県の郷土料理です。小麦粉と水で作ったシンプルな麺を、打ち粉をしたまま入れるためとろみがあります。

具材は家庭や季節ごとにさまざまですが、よく入っているのがかぼちゃ。かぼちゃの甘みと味噌のコクによる、ほっこりとした味わいが魅力です。

ほうとうの歴史は古く、なんと戦国時代には食べられていたといわれています。炭水化物とタンパク質、そして野菜類が一気にとれる栄養価の高さから、山梨県で有名な武田信玄の陣中食とされていたそうです。

栄養素から見る 冬に嬉しいほうとうの効果

山梨県では年中食べられているほうとうですが、冬には特に嬉しい効果が満載。ほうとうに入れられることの多い食材とその栄養素から、どんな効能が期待できるかをご紹介します。

風邪予防に効果的

ほうとうに欠かせないかぼちゃには、βカロテンとビタミンCが多く含まれています。このβカロテンやビタミンCはどちらも、免疫力をアップさせられるので風邪予防に効果的です。

βカロテンは体内でビタミンAへと変化し、免疫細胞を活性化させる働きがあります。また、ビタミンCは白血球のサポートをして、体に入ってくるウイルスを退治します。

これらの栄養素は体の中で作れないので、食事から摂ることが大切です。ほかにも、ほうとうの材料としてよく使われるにんじんや白菜などにもビタミン類が豊富に含まれています。ウイルスが活性化しやすい冬は、特にたっぷりと食べたいですね。

腸内環境を整える

野菜がふんだんに使われているのも、ほうとうの特徴です。

多くの野菜には食物繊維が含まれており、老廃物の排出を促して胃腸の調子を整える働きがあります。かぼちゃやごぼう、きのこ類は特に食物繊維が豊富なので、便秘が気になる人におすすめです。

冬場は体が冷えて血行が悪くなり、内臓機能も低下しやすくなります。アツアツのほうとうで体を温めて血行を促しつつ、食物繊維も摂って腸内環境を整えましょう。

消化しやすい

ほうとうに入っている麺は、小麦粉と水でできたシンプルなものです。体内で消化・吸収されるのも早く、胃腸にかかる負担を最小限抑えられます。

また、味付けに使う味噌は発酵によってミネラル類が豊富に含まれているのが特徴。ミネラルが食べたものの分解を助け、効率よく栄養を吸収できます。

冬はクリスマスや年末年始とイベントも多く、食生活が乱れがちです。疲れた胃腸を休ませるのにも、ほうとうがおすすめですよ。

家でも簡単!ほうとうの作り方

ここでは、自宅でも簡単にできるほうとうのレシピをご紹介します。

麺も自分で作れますが、より手軽に味わいたい場合はうどんやきしめんを使うのがおすすめ。とろみをつけるために、打ち粉が振られた生麵を使いましょう。

【ほうとう】基本の作り方

    1. 材料をカットし、火の通りにくいものから鍋へ入れる。
      (かぼちゃや根菜類・白菜の芯など)
    2. 水と和風だしを加えて、火が通るまで煮込む。
    3. 残りの野菜と肉類、麺を入れてさらに加熱する。
    4. 麺が柔らかくなったら火を止め、味噌をといて味を調える。

かぼちゃや麺のほかには、好きな具材を入れてください。冷蔵庫の中身を使い切りたいときにも、おすすめのメニューです。

本場の山梨県では、多めに作っておいて翌日に残った汁をご飯にかけて食べるのも人気。具材のうまみが溶けだしたトロトロのスープがご飯によく絡んで、満足感が得られますよ。

あたたかくて栄養満点のほうとうを食べて、寒さに負けない体を作りましょう!

この記事を書いた人 / 藤真唯最新記事
長野県生まれ、三重県在住のフリーライター&動画編集者。
読書とダンス、そして旅行に行っておいしいものを食べることが好き。
1つでも新しい発見があるような記事を目指して、執筆をしています。
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