静岡県といえば、お茶の一大産地。特に、煎茶や玉露などの緑茶が有名ですよね。また、消費量も国内トップクラスであることから、静岡県では緑茶を飲む習慣が根付いているといえます。
さらに緑茶には、健康や寿命とも深い関係があるのです。そこで今回は静岡県の「お茶」から、いつまでも元気に長生きするヒントを学びましょう！
緑茶と健康の関係は？
2018年に厚生労働省から発表されたデータによれば、静岡県の健康寿命は全国2位。ここでいう健康寿命とは、「日常生活に制限のない期間」のことです。（参考：健康寿命の全国推移の算定・評価に関する研究―全国と都道府県の推移―）
つまり静岡県にはただ長生きするだけでなく、年を重ねても介護や入院をせずに元気に毎日を過ごす人が多いということ。
その理由として、静岡県では緑茶を飲む習慣が挙げられています。では、なぜ緑茶が健康に良いのかを考えてみましょう。
生活習慣病の予防に効果的なカテキン
緑茶が体に良いといわれる一番の理由は、カテキンを多く含んでいるからです。カテキンとは、お茶の渋みに含まれるポリフェノールの一種。強い抗酸化作用があり、生活習慣病の原因となる活性酸素の発生を抑えます。活性酸素が抑えられると細胞が健康に保たれ、がんや動脈硬化などを防ぐことに繋がるのです。
さらに、カテキンには殺菌作用もあり、風邪や虫歯の予防にも効果的だといわれています。こちらはお茶を飲むだけでなく、うがいをするだけでも有効。少しもったいない気もしてしまいますが、多めにお茶を淹れてうがいに使うのもおすすめですよ。
リラックス作用のあるテアニン
緑茶には、うま味やほのかな甘みがありますよね。この絶妙な味を出しているのが、テアニンという成分です。なんと、お茶にしか含まれないアミノ酸ともいわれているそうですよ。
このテアニンをとると、脳からアルファ波が出ることが分かっています。アルファ波は、リラックスしているときに出る脳波です。お茶を飲むと「ほっ」とするのは、このテアニンの効能かもしれませんね。
また、実は過度なストレスも活性酸素を発生させる一因です。健康のためにも、リラックスする時間をとってストレスを軽減することは大切。忙しいときほど、緑茶を飲んで心と体をリセットしたいものですね。
効果的な緑茶の飲み方
健康に良い成分がたくさん含まれる緑茶ですが、効果を得るためには毎日飲む必要があります。薬のように一度飲めば作用してくれるわけではなく、日ごろから継続してとることで体の調子を整えるものだと覚えておきましょう。
さらにここからは、お茶の効果を十分に得るための飲み方をご紹介します。
1日に600ml以上を目標に
東北大学の研究によると、緑茶を1日5杯以上飲むと脳梗塞や循環器系の疾患による死亡率が下がることが分かっています。（参考：東北大学『まなびの杜』No.46）一般的な湯呑みの容量が120ml程度なので、120ml×5杯＝600ml以上を毎日飲めば、緑茶による健康効果が得られそうですね。
普段飲んでいるコーヒーや紅茶・ジュースなどを緑茶に置き換えてみましょう。カフェインや糖分を抑えながら、カテキンを摂取できますよ。緑茶はもともとカフェインが控えめな飲み物ですが、さらに控えたい方は薄めに淹れるのがおすすめです。
新茶を飲むのがおすすめ
5月の初旬は、「八十八夜」と呼ばれるお茶摘みの最盛期。1年の最初に摘まれたお茶は一番茶や新茶と呼ばれ、日本茶のなかでも特別なものとされています。栄養が凝縮された新芽から抽出したお茶は、かつて滋養強壮や体力回復の薬としても重宝されていました。
また、栄養が詰まっているだけでなく、うま味や甘みが強くて飲みやすいのも新茶の特徴です。渋みも少なめですが、カテキンは十分に摂れるのが嬉しいですね。普段飲むものとは一味違った栄養たっぷりの新茶を、ぜひ味わってみてください。
スマートスタイル＠ジャパンでは、静岡県の健康増進に関する取り組みについての記事も公開しています！今回ご紹介したお茶に関するトピックに加えて、さまざまな健康の秘訣がまとめられていますよ。こちらの記事もチェックして、健康長寿のヒントをつかんでくださいね。
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