一般的にちくわの原料といえば、魚肉を使っていることが多いです。一方で鳥取県東部のみにみられる名物「とうふちくわ」は、一風変わっています。その名前のとおり魚と豆腐でできたちくわで、江戸時代から伝わる食べ物です。
ところで、なぜちくわの原料に豆腐が使われているのでしょうか。調べたところ、鳥取の歴史が関係していることが分かりました。今回の記事は、鳥取県が生んだヘルシーフード「とうふちくわ」についてです。
【歴史】とうふちくわが誕生するまで
©鳥取県(画像出典:鳥取県 撮れたて写真館)
とうふちくわの歴史は、はるか昔の江戸時代までさかのぼります。当時の鳥取県では、漁港の開発が遅れていたため、身分の高い人以外はなかなか魚を口にすることができませんでした。
ときの鳥取藩主・池田氏は、城下の庶民に対して「魚のかわりに豆腐を食べなさい」と言います。まわりに山が多い鳥取県では、田んぼの畦(あぜ)で大豆が栽培されていたことから、豆腐の消費量は多かったのだそう。
お殿さまから「質素・倹約」をすすめられた民衆は、魚のかわりに豆腐を使用した「ちくわ」をつくりました。これがとうふちくわの始まりと言われています。
【豆腐と魚は7:3】とうふちくわの特徴
鳥取県のメーカー・ちむら では、とうふちくわ特有の食感を出すために、江戸時代から伝承されている豆腐と魚の黄金比7:3を受けついでいます。これは、素材の特徴を最大限までひきだし、なおかつ活かせる割合です。
ちむらがとうふちくわを製造するうえで目指しているのは、豆腐の風味とやわらかい食感を感じられること。そのため「つなぎ」に使う魚もあっさりとした味のものをえらびます。
とうふちくわができるまで
おいしいとうふちくわをつくるには、豆腐と魚の割合が命なのですね!
ヘルシーでダイエット食に最適!?とうふちくわのカロリー
カロリーSlim によると、とうふちくわのカロリーは100gあたり126kcalであると判明しました。この数値は、ご飯1杯分のカロリー(およそ160kcal)よりも低いです。そのため、ダイエット食にとうふちくわを食べる人が多いとよく耳にします。
一方でとうふちくわには、(*)糖質、食物繊維、たんぱく質などの栄養が豊富です。そのためとうふちくわはダイエッターだけでなく、ふだん栄養バランスがかたよってしまいがちな人にも適しています。
(*)糖質:7.67g、たんぱく質19.37g、脂質5.72g(とうふちくわ1本分(130g)あたりの栄養成分)
鳥取県ならではのヘルシーフード「とうふちくわ」とは? 特徴・歴史・カロリーをまとめてみた
©鳥取県(画像出典:鳥取県 撮れたて写真館)
今回は鳥取県東部の名物である、とうふちくわについて特集しました。
内容を総括すると、以下のとおりです。
- とうふちくわは、江戸時代から伝わる伝統的な食べ物。
- 江戸時代の鳥取県では、漁港の開発が遅れていた。お殿様は民衆に対し「魚のかわりに豆腐を食べなさい」と命じる。それがきっかけで誕生したのが魚と豆腐をミックスさせた「とうふちくわ」である。
- とうふちくわのカロリー(100gあたり)は、ご飯1杯分よりも低い。ダイエット中の人や、効率よく栄養を摂取したい人向けの食材。
当時の民衆は、お殿さまに質素・倹約をすすめられたためやむをえなかったのかもしれません。それにしても、豆腐を使ったちくわを製造するとはすばらしいアイデアですね!
筆者はまだとうふちくわを食べたことがないため、今度どこかに売っていないか探しに行きます。みなさんも、とうふちくわをぜひ召し上がってみてください。
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