先日筆者がスーパーで買い物をしていると、袋に何本も入ったさつまいもが特売されていました。
さつまいもの収穫時期は8月〜11月ごろですが、それから2・3カ月ほど貯蔵しておくと余計な水分が抜けて、さらに美味しくなるのだそうです。つまり、ちょうど今頃にさつまいもはシーズンをむかえます。
さつまいもの食べ方は色々ありますが、中でもほかほかの焼き芋は、甘くておいしいですよね。実のところ焼き芋には、栄養がたっぷりとふくまれています。
ところで日本一のさつまいも大国といえば、鹿児島県。一説によると、さつまいもという名称は鹿児島県の旧国名からきているのだとか。はたしてその節は本当なのかどうか、真相にせまります!
鹿児島県の旧国名が由来?さつまいもと呼ばれる理由
農林水産省の公式ホームページには、次のような文章が記載されています。
1600年ごろ、中国から日本にやってきました。琉球(りゅうきゅう;今の沖縄県)から薩摩(さつま;今の鹿児島県)に伝わったので、サツマイモとよばれています。中国から来たいも=からいもとか、中国での名前と同じく、かんしょ、ともよばれていたそうです。(農林水産省より引用)
一方で1600年代、鹿児島県の島津藩に所属する兵士が、さつまいもをふるさとに持ち帰って栽培したと記録が残っています。
そのあとにも前田利右衛門が、いまの沖縄県からさつまいもを持ち帰り、自分の畑で育てはじめました。すると、さつまいもはみるみるうちに育ち、彼の手によって収穫されたといいます。
利右衛門は、とれたてのさつまいもをひとりで食べるのではなく、みんなにも分けてあげようと考えました。そしてご近所さんにさつまいもを配ったところ、その美味しさは、たちまち他の地域にも広まったのだとか。
鹿児島県全体でさつまいもが栽培されるようになったのは、このお話がきっかけとも言われています。
全部知っている?さつまいもの種類
さつまいもの種類は、大きく分けて青果用と加工用の2種類です。ここでは鹿児島県や他県で栽培されている、3種類のさつまいもをご紹介。あなたはすべてご存知でしょうか?
代表的な品種:高系14号
鹿児島県内では「紅さつま」と呼ばれることの多い品種です。旬は7月〜9月ごろ。ちょうどいい甘さが魅力のさつまいもで、西日本を中心に出まわっています。紅さつまにはしっかりとした歯ごたえがあるため、冬の風物詩ともいえる焼き芋にぴったりです。
関東地方でよく収穫される:紅赤
埼玉県の農家によると、紅赤は別名「さつまいもの女王」と呼ばれています。品質が高い一方で、育てるのはたいへん難しい品種です。そのため紅赤を育てるには、熟練の栽培技術を必要とします。
紅赤は今から120年以上前のこと、地元の人が偶然発見した品種なのだとか。現在ではほとんどのさつまいもが、研究を重ねたうえで生みだされた品種なのに対し、紅赤は自然の中から見つけられました。
焼酎やデンプンの原料として使用:黄金千貫
黄金千貫(こがねせんがん)は、主にいも焼酎の原料として使われます。鹿児島県では焼酎原料用として、奨励品種に指定されているほど。適度な糖度とデンプンの量、芳醇な香りが特徴的なさつまいもです。
黄金千貫の表面はじゃがいものような茶色に包まれており、ゴロゴロと大きいのも特徴的。また、乾燥したあたたかい場所で収穫されると、表皮が黄金色に染まることから黄金千貫と呼ばれています。
さつまいもの栄養やカロリーについて
ここでは、気になるさつまいもの栄養やカロリーを見てみましょう。はたしてさつまいもは、ダイエットに適した食材なのでしょうか?
さつまいもの栄養
さつまいもの栄養素として有名なのは、お腹の調子をととのえる食物繊維やヤラピンなどです。
そのほか余分なナトリウム(塩分)を外に出す働きのあるカリウムや、ガンをはじめとする生活習慣病の原因「活性酸素」をおさえるアントシアニンがたっぷりと含有されています。
このように、さつまいもには体の健康を維持するのに重要な栄養があると分かりました。
高カロリー?さつまいものカロリー
さつまいもにはどれくらいのカロリーがあるのか下記の表にまとめましたので、ご参照下さい。
さつまいも1本(250g)あたりのカロリーと糖質
さつまいも | カロリー | 糖質 |
生 | 335kcal | 74.3g |
蒸したもの | 335kcal | 74.0g |
焼いたもの | 408kcal | 88.8g |
上記のカロリーだけを見ると「おや?さつまいもはハイカロリーなのかな?」と思うかもしれません。しかしさつまいもはダイエットに向いているとよく耳にします。理由を調べたところ、以下のようなことが分かりました。
- さつまいもは腹もちがよく、肌を綺麗にしてくれる成分「ビタミンC」がふくまれている
- さつまいもはお通じをよくする食物繊維が豊富のため、積極的に食べるとよい
まずさつまいもの腹もちがいい点については、納得していただけることでしょう。実際に焼き芋を1本食べるだけで、かなりお腹が満たされますよね。つづいてさつまいもにふくまれる、ビタミンCの多さについてです。
1日に必要なビタミンC量は100㎎で、さつまいも100gあたり29㎎含まれています。つまり、さつまいもの輪切り3切れ程度で、1日に必要なビタミンCの約3分の1を補うことができるのです。(トクバイニュースより引用)
さつまいもをたったの3切程度食べると美肌に近づけるならば、筆者は率先して食べたいです。最後の食物繊維に関しては、栄養の項目でお話ししたとおりですね。
絶賛ダイエット中の人は、甘いものを食べるかわりにさつまいもを口にするとよいかもしれません!
【全国生産量NO.1】 鹿児島県のさつまいもは魅力たっぷり!ダイエット効果も?
今回は焼いておいしい、揚げておいしい「さつまいも」特集をお送りしました。
400年以上前に鹿児島県から全国に伝播したさつまいもは、栄養たっぷりの食材です。たとえば食物繊維やアントシアニンなど、体の健康をキープするのに必要な成分が入っています。
一方でさつまいものカロリーは、330〜400kcalのあいだと一見高カロリーに見えますが、ダイエット中に食べても問題ありません。むしろ腹もちがいいため砂糖のたくさん入ったお菓子を食べるより、さつまいもを食べたほうが健康的です。
単に痩せるためだけでなく、健康状態を気にしている人にもぴったりな食材。それがさつまいもです!


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