.日本肥満予防健康協会 藤田理事長によるスマートスタイル検定３級の対策コラムです。
コラムを参考に、正しいダイエットについて学んでいきましょう！
人の体に必要なアミノ酸は20種類ですが、その半分以上は体の中で合成出来る？
解 説
答え…〇
人の体に必要なアミノ酸20種類は人の体を作るために必要ですが、体内で合成できないアミノ酸（必須アミノ酸）9種類と合成できるアミノ酸（非必須アミノ酸）11種類に分類することができます。非必須アミノ酸11種類は体内で作ることができます。
アミノ酸の働きとは？
最近では多種多様なサプリメントも出ていてアミノ酸のサプリメントを摂取している人もいると思います。ではアミノ酸とはどのような働きをしているのでしょうか？
アミノ酸とはタンパク質をつくる一番小さな成分になります。人の体の60％は水分で残りの40％はタンパク質・脂質・糖質・無機質で構成され、なかでもタンパク質が一番多く体重の15％～20％と言われています。
生命維持のためには三大栄養素であるタンパク質・脂質・糖質が必要なことがわかり、タンパク質を調べた結果数種類のアミノ酸に分解されることがわかりました。アミノ酸が不要な動植物はなく、つまりアミノ酸は生命において大事な物質で、現在自然界には500種類とも言われています。
それらすべてが必要なわけではなく人間の細胞は20種類のアミノ酸で作ることができます。20種類のアミノ酸を組み合わせることで人の体は作られるのです。
DNAもアミノ酸が原料！
実は、人の身体を作るときに組み合わせるための設計図であるDNAもアミノ酸を原料としています。このDNAをもとに筋肉、骨、内臓、血液、皮膚や体内酵素、ホルモンまでもがアミノ酸からつくられます。
人の細胞は毎日新しく作り変えられますがそれを新陳代謝と言い、この新陳代謝を繰り返すことで新しい細胞にしていきます。こうしてダメージを受けた古い細胞を新しい細胞にするのですが、不足すると自然治癒力や免疫力の低下など様々な影響がでてきます。
ですから健康を維持するためにはこの20種類のアミノ酸が不足しないようにしないといけません。
とは言え20種類をまんべんなく不足しないように摂取するのにはどうすればいいのでしょうか？
アミノ酸20種類を不足なく摂取するには？
アミノ酸は脂質、糖質、他のアミノ酸を原料にして体内で合成できるものが11種類あります。これを非必須アミノ酸と言い、残りの9種類は体内で合成できないもので必須アミノ酸と言います。
必須アミノ酸は食品から摂取するしかありません。必須アミノ酸が多く含まれているものをたくさん食べるというよりはバランスよく摂取できるようにしなければなりません。
なぜなら9種類のアミノ酸1つ1つを桶の板と見立てて桶を作るイメージするとわかりやすく、9種類のアミノ酸がバランスよく摂取できていれば桶には水が溜まりますが、バランスが悪いと一番低い板の高さに合わせてしか水は溜まりません。
そのため1種類不足するだけで他の8種類のアミノ酸はたくさん摂取しても溢れ出してしまうということになります。バランスよく摂取するための目安としてアミノ酸スコアというものがありこのアミノ酸スコアが高い食品にはバランスよく含まれていて良質なタンパク質と呼ばれています。
アミノ酸スコアが100の食品には、卵、大豆、牛乳、牛肉、鮭、鯵などがります。
偏った食事ではなくバランスの良い食事を心がけ必要なアミノ酸を摂取しましょう。
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