ナスのたたきとは、火を通したナスとほぐした焼き魚の上に薬味をたっぷりとのせた高知県の郷土料理です。ネギやミョウガがのった見た目は、カツオのたたきにそっくり。
今回は、そんなナスのたたきについて、栄養価や作り方についてご紹介します!
高知県には「○○のたたき」がいっぱい
「たたき」といえば、一般的なのはカツオですよね。なんと高知県では、ナスやシイタケ・肉などもたたきにして食べる文化があるそうです。
こんなにも「○○のたたき」が多いのは、高知県がカツオの一大産地だから。カツオのたたきは、もともと船の上で食べる漁師メシでした。鮮度が落ちた魚の表面を焼くことで生臭さを取り、硬い皮までいただきます。そして、少ない調味料を叩いて味をつけることから「たたき」と呼ばれるようになったといわれています。
この漁師メシが一般家庭にも伝わり、ほかの食材にも応用されるようになったというわけですね。ナスのたたきは「たたく」という工程こそないものの、たっぷりのった薬味はカツオのたたきを彷彿とさせます。ナスだけでなく、焼いたアジやサバなどをほぐしてのせるのもユニークですよね。
ナスは高知県の名産品
高知県は、ナスの出荷量が全国1位。(参考:「指定野菜(春野菜、夏秋野菜等)の作付面積、収穫量及び出荷量」)さまざまなたたき料理があるなかでも、ナスのたたきが特に家庭に浸透しているのはこれが理由だと考えられるでしょう。
ナスの旬は一般的に夏とされていますが、高知県ではハウス栽培が中心で冬から春にかけての出荷が盛んなのが特徴。この時期に出荷されるナスは「冬春ナス」と呼ばれ、県の名産品となっています。
ナスのたたきは夏バテ対策におすすめ!
高知県のナスは冬から春にかけて出荷されますが、ナスのたたきは夏にこそおすすめ。なぜなら、夏バテに効く栄養素がたっぷり詰まった料理だからです。詳しい栄養素や効能について、ここからチェックしていきましょう。
体の熱を逃がしてくれる
ナスのたたきの主役であるナスには、体を冷やす効果があります。その理由のひとつが、カリウムです。カリウムは体内のミネラルバランスを保つ働きがあり、余分なナトリウムを水分と一緒に排出します。
体から水分を出すことで余分な熱も逃げやすくなり、自然とクールダウンできるのです。体にこもった熱を逃がすと、夏バテ特有のだるさを軽減できますよ。
抗酸化作用で疲労回復
ナスの特徴的な紫色の皮には、ナスニンと呼ばれるポリフェノールがたっぷり。このポリフェノールには抗酸化作用があり、疲労のもとになる活性酸素の発生を抑えてくれます。
気温が高いとそれだけで体力を消耗してしまうので、いつも以上に疲労を感じやすいです。そのため、積極的に疲労回復をサポートしてくれるような食べ物を摂ることも大切。皮ごとナスを食べて、疲れをためないようにしましょう!
消化器官を活性化
ナスのたたきにのっている薬味も、夏バテ対策に貢献してくれます。特に注目したいのが、ミョウガです。
ミョウガには、αピネンと呼ばれる香り成分が含まれています。αピネンには、血行を促進して内臓の働きを活性化する効果が期待できます。夏場は冷たいものを食べたり冷房に当たったりする機会が多いので、体が冷えて内臓機能も弱りがち。だからこそ、胃腸の働きを正常に戻すことが大切です。
さらに、消化器官が活性化することによって脳の空腹中枢にも刺激を与えられます。これによって、夏バテによる食欲低下も改善できますよ。
家でも簡単!ナスのたたき
※画像はイメージです
ナスのたたきは簡単に作れるうえ、コストも低めな節約メニューでもあります。食べ応えがあるので、メインディッシュにもおすすめですよ。
- ナスを食べやすいサイズに切り、多めの油で揚げ焼きする
- アジを焼き、身をほぐしておく
- ミョウガ・ネギ・ショウガ・青じそなどの薬味を千切りにする
- ナス・アジ・薬味の順で盛り付けて、ポン酢をかけたら完成
カロリーを抑えたい場合は、ナスをふかしたりゆでたりするのもおすすめです。ナスがトロっとするまで、火を加えるのがポイント。たっぷりの薬味と一緒にいただいてくださいね。
読書とダンス、そして旅行に行っておいしいものを食べることが好き。
1つでも新しい発見があるような記事を目指して、執筆をしています。
▶ SNSはこちら: twitter
食事・運動・知識をみにつけてダイエットや美肌に関する知識を身に付けてみませんか?
スマートスタイル検定は私たちの生活の中で、より美しく健康になるための知識をはかる検定です。ダイエットの知識はもちろん、太ることなく健康的に生活を送るための知識が身に付きます!
読むだけで痩せられる!?テキストが無料ダウンロードできます!