三重県の名物のひとつに、赤福が挙げられます。
しかし三重県には、赤福以外にも10種類以上の餅菓子があることをご存じでしょうか?
どの餅菓子にも、歴史やこだわりなど興味深いエピソードが満載です。
今回は、そんな三重県の名物餅をいくつかご紹介するとともに、餅菓子を食べるメリットもお伝えします!
三重県に餅菓子が多い理由
そもそも、なぜ三重県には10種類以上もの餅菓子があるのでしょうか?
理由は、三重県のシンボルともいえる伊勢神宮と関係があります。
伊勢神宮は江戸時代から、大勢の人を惹きつける有名なスポットでした。全国各地から訪れる参拝者に好まれたのが、手軽に食べられて腹持ちのいい餅。そこで、伊勢神宮までの道中に餅菓子をふるまって旅人をもてなした結果、三重県にはいくつもの名物餅が誕生したといわれています。
人気の名物餅
三重県の名物餅は、桑名市から伊勢・志摩の間に集中しています。その理由は、桑名市から伊勢市までの道が、江戸時代も多くの旅人が通るルートだったからです。
旅人をもてなすために数々の餅菓子が生まれたことから、通称「餅街道」ともいわれています。ここからは、そんな餅街道の名物餅の一部をご紹介します。
安永餅(桑名市)
画像出典:観光三重 安永餅
三重県の北端に位置する桑名市の銘菓、安永餅(やすながもち)。
平べったい棒のような形の餅で、中にはつぶあんが入っています。江戸時代に、桑名藩の殿様が非常食用に焼き餅を好んだことから、軽く焼いてあるのが特徴です。
薄く伸ばした餅を焼いているので、表面はサクッと軽めな食感。噛めば噛むほどモチモチしてきて、餅やあんこの素朴な甘みが感じられます。
志ら玉(亀山市)
画像出典:観光三重 志ら玉
鈴鹿市と津市にはさまれた亀山市の名物餅は、志ら玉(しらたま)というユニークな名前です。
名前の通り白玉が元となった和菓子で、上新粉でできた餅でこしあんを包んでいます。ツヤと透明感のある餅の表面に散りばめられた、カラフルな色付き餅が印象的。見た目も上品で、可愛らしい餅菓子です。
ひと口サイズで食べやすく、甘さ控えめのあっさりとしたあんこが後を引きます。
へんば餅(伊勢市)
画像出典:観光三重 へんば餅
伊勢神宮に最も近い宿場町でふるまわれていたのが、へんば餅です。販売店である「へんばや」は、江戸時代にあたる200年前から店を構えています。
このへんばやで、参拝者が馬を返し(返馬)伊勢神宮へ参宮したため、へんば餅という名前が付けられました。
丸形の平らな餅菓子で、両面にきつね色の焼き色がついています。夕方前に売り切れることも多いという、人気の餅菓子です。
餅菓子はダイエット中のおやつにおすすめ!
三重県の名物餅をご紹介してきましたが、餅菓子はダイエットに嬉しい効果がいくつかあります。チョコレートやビスケットなどのおやつと比較して、メリットをチェックしましょう。
脂質が少ない
餅菓子と洋菓子の最も大きな違いは、脂質の量にあるといえます。
100gの量で比較した場合、ミルクチョコレートが34.1gに対し、餅菓子の脂質は0.5g程度。
脂質は三大栄養素のひとつなので欠かせないものですが、摂りすぎは肥満のもとです。現代の食事内容だと、脂質を摂りすぎる傾向にあるといわれています。
脂質が控えめな餅菓子なら、おやつも我慢せずに食べられますよ。
食物繊維が含まれている
今回ご紹介した餅菓子には、どれもあんこが入っています。小豆を原料とするあんこには、食物繊維が含まれているのがポイント。
食物繊維はビスケットやチョコレートにも多少は含まれていますが、その量はあんこの半分以下です。
食物繊維は、便秘の軽減・解消に効果が期待できます。おやつでも食物繊維が摂れたら、理想的ですよね。
満足感がある
チョコレートやビスケットは、つい2つ3つと手が伸びてしまうもの。一方で餅菓子は、1つでも満足感を感じやすいです。
なぜなら餅菓子は、チョコレートなどのおやつよりも噛む回数が多いから。何度も噛むことで脳の満腹中枢が刺激され、「お腹がいっぱいになった」と感じやすくなります。
腹持ちがいいので1つ食べるだけで満腹感が続き、間食が減らしやすいのもダイエット中には嬉しいですね。
三重県には、まだまだおいしい餅菓子があります。ダイエット中でも罪悪感なく食べられるお菓子なので、三重県に行くときはぜひチェックしてみてください。
※本記事でご紹介した成分の含有量と効能は、すべて食品成分データベースを参考にしています。
読書とダンス、そして旅行に行っておいしいものを食べることが好き。
1つでも新しい発見があるような記事を目指して、執筆をしています。
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