今回は、こんにゃくに勝るダイエット食品「凍み（しみ）こんにゃく」についてご紹介します！
食物繊維が豊富で低カロリーなことで知られるこんにゃくですが、その機能をさらに高めたのが凍みこんにゃく。茨城県の一部でしか作られない、珍しい食材です。
その特徴やダイエット面でのメリットなどを、チェックしてみましょう。
凍みこんにゃくって一体なに？
そもそも凍みこんにゃくとは、茨城県北部に位置する常陸太田市（ひたちおおたし）の伝統食材です。私たちが普段食べるようなプルプルとしたものではなく、乾燥していて噛み応えがあるのが特徴。
名前に「凍み」と付いている通り、生のこんにゃくを凍らせて作ります。こんにゃくを外に干し、2週間以上凍らせては溶かして徐々に水分を抜いていきます。
しっかりと凍らせるためには、昼夜の寒暖差が大きくなければいけません。そのため、凍みこんにゃくが作られるのは12月から2月の間だけ。生産される地域も期間も限定されているので、珍しい食材であることがよく分かりますね。
寒天とは違うの？
凍みこんにゃくとよく似た食材として、長野県を中心に生産されている寒天が挙げられます。どこが似ているかというと、その製法。寒天も冬の寒い時期に外に干して、夜は凍らせて昼間に溶かします。また、栄養素もよく似ていて、どちらも食物繊維が多くてカロリーは少ないです。
では、なにが違うのかといえば元の食材。寒天はところてん、凍みこんにゃくはこんにゃくを凍らせて乾燥したものです。それぞれ主な原料は海藻と芋。凍みこんにゃくの方が、より食物繊維とミネラルが豊富に含まれています。
ちなみに、スマートスタイル＠ジャパンでは寒天についても紹介しているので、気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。
ダイエットに嬉しい！凍みこんにゃくの特徴
こんにゃくや寒天と同じく、凍みこんにゃくもダイエットの強い味方。そこで、ここからは凍みこんにゃくのダイエットに嬉しい効果にフォーカスして特徴をご紹介します。
食物繊維が豊富
凍みこんにゃくの特徴といえば、なんといっても食物繊維の豊富さ。乾いた状態の凍みこんにゃく100gには、なんと71gもの食物繊維が含まれています。普段食べる板こんにゃくは100gあたり2.2gと、その差は歴然です。（出典：食品成分データベース）
食物繊維には腸の働きを活発にしたり、お腹の中の老廃物をからめ取ったりする役割があります。老廃物がしっかりと排出できればダイエットの成果も出やすくなりますし、肌の調子も良くなりますよ。
必須ミネラルがたっぷり
必須ミネラルとは無機質とも呼ばれる栄養素で、体の組織を作る酸素・炭素・水素・窒素以外を指します。カルシウムやカリウム、鉄など種類は様々ですが、必須ミネラルはどれも体内では作れません。そのため、食事から積極的に摂る必要があります。
凍みこんにゃくには、この必須ミネラルが豊富です。特にカルシウムは100gあたり1600mg、カリウムは950mg、鉄が12.2mg含まれています。どれも、普通の板こんにゃくの30倍～40倍の数値です。（出典：食品成分データベース）
ダイエットで食事内容を制限したり量を減らしたりすると、ミネラルが不足しがち。しかし、凍みこんにゃくを適度に食べればミネラルもきちんと補給できます。
家でも作れる？「なんちゃって凍みこんにゃく」
本場で作られた凍みこんにゃくは、風味や食感が違います。ぜひ一度は食べてみてほしいですが、凍みこんにゃくを長期的にダイエットのお供にするなら、なるべく手軽に手に入れたいですよね。そこで、家でも簡単に挑戦できる「なんちゃって凍みこんにゃく」の作り方をご紹介します。
- 板こんにゃくを1cm弱にスライス（手で小さくちぎってもOK）
- ポリ袋などに入れ、冷凍庫で1日凍らせる
- 冷凍庫から出して自然解凍する
- 余分な水気をキッチンペーパーで取る
凍みこんにゃくは味が染みやすいので、煮物や炒め物に最適。生産地の茨城県では、独特の歯ごたえを生かした天ぷらやきんぴら炒めなどがポピュラーです。噛み応えがあるので、ダイエット中も満腹感を得やすいですよ。
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