三重県桑名市で採れるハマグリは、日本でも1割以下しか出回っていない高級品。しかし、江戸時代には広く知られていたほどの歴史ある特産品でもあります。
そこで今回は、三重県桑名市のハマグリについて徹底解説!希少性が高い理由や栄養素、おすすめの食べ方までご紹介します。
桑名でハマグリが有名な理由
実は、日本で最も多くハマグリを生産しているのは千葉県。それなのに、なぜ三重県の桑名市でハマグリが有名なのでしょうか。
答えは、三重県で採れるハマグリの種類にあります。日本で出回っているハマグリは、チョウセンハマグリ・シナハマグリ・ハマグリの3種類。千葉県で漁獲量が多いのはチョウセンハマグリという種類で、桑名ではハマグリが採れます。
そもそも日本で流通しているハマグリは、9割ほどが中国産のシナハマグリ。残り1割の国産ハマグリの一部と考えれば、貴重な逸品であることが分かりますね。
また、桑名は伊勢神宮へとつながる東海道の宿場町でもありました。古くから、お伊勢参りで行き来する旅人たちを名物のハマグリでもてなしていたのでしょう。なんと、江戸時代には「その手は桑名の(食わない)焼きハマグリ」というシャレが生まれるほどの知名度でした。
栄養素から見るハマグリの魅力
ハマグリは、栄養面でも魅力がたっぷり。ハマグリを食べることで、貧血防止や生活習慣病の予防など体に嬉しい効果が期待できます。詳しい栄養素や効能について、チェックしてみましょう。
鉄分で体と心を整える
ハマグリには、吸収率の高いヘム鉄という種類の鉄分が含まれています。ヘム鉄は効率よく体に吸収されるため、貧血予防に効果的です。
また、鉄分は脳の神経伝達物質を作るときにも消費されることが分かっています。特に「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンや、集中力に関係するドーパミンの分泌に必要。そのため、気持ちが晴れなかったり注意力が低下したりするのは鉄分不足が原因のひとつかもしれません。
野菜や果物にはないビタミンを含む
ハマグリには、ビタミンB12が多く含まれます。ビタミンというと野菜や果物に多いイメージはありませんか?実はビタミンB12に関しては、魚介類の方が豊富なんです。
さらに、ビタミンB12も鉄分と同じように、赤血球を作る働きがあります。そのため、貧血対策に欠かせない栄養素といえるでしょう。大ぶりなハマグリであれば、2~3個食べるだけで1日に必要なビタミンB12を摂取できますよ。
体を作るミネラルがたっぷり
鉄分やビタミンB12以外にも、ハマグリには体を作るのに関係するミネラルが豊富。特に、骨を丈夫に保つカルシウムは、ホタテの10倍近くにもなります。また、エネルギーを作り出すのに欠かせないマグネシウムも貝類のなかでトップクラスです。これらの栄養素は、煮たり焼いたりしても減らないのが嬉しいポイントですね。
さらに、血圧の調節をしてくれるナトリウム・カリウムも多く含まれています。低カロリーで脂質も少なく、生活習慣病の予防に最適ですよ。
桑名で食べたい!ハマグリ料理
お吸い物や酒蒸しなど、調理の幅も広いハマグリ。しかし、三重県桑名市では昔から定番の食べ方があります。ここでは、おすすめの料理を2品ご紹介しましょう。
焼きハマグリ
桑名のハマグリは大ぶりで、肉厚なのが特徴です。そのため、シンプルに網で焼くだけでも絶品。
貝がパカッと開くまで焼いて、かるく醤油をかけて食べるのがおすすめです。噛んだ瞬間に貝のうまみを凝縮したエキスがじゅわっと出てきて、磯の香りが広がります。
しぐれ煮
ハマグリを甘辛く煮付けた「しぐれ煮」も、桑名の定番料理です。桑名のハマグリは古くからお土産としても人気だったため、遠くまで持ち帰れるようにと煮付けたのがはじまりだと言われています。
貝のうまみと甘辛い味付けが、ご飯のお供にぴったりです。また、炊き立てのご飯に混ぜ込むのもおすすめですよ。

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