そばや野沢菜で有名な長野県ですが、実はくるみの生産量も日本一。信州産のくるみは、知る人ぞ知るちょっとした高級食材です。
さらに近年、くるみはスーパーフードとして注目を集めています。
そこで今回は、長野県とくるみの関係性のほか、スーパーフードといわれる理由や食べ方のポイントなどをご紹介します。
長野県東御市は「日本一のくるみの里」
長野県東部に位置する東御市(とうみし)は、県内でも最も多くのくるみを生産している地域です。
平成29年度の調査によれば、長野県で収穫されたくるみの量は112t。その大半が、東御市で生産されたものです。
また、112tという量は、日本国内で収穫されるくるみの約61%にあたります。東御市が「日本一のくるみの里」といわれるゆえんですね。
長野のくるみは高級品!
東御市は冷涼な気候でありながら日照時間が長く、雨が少ないのが特徴です。こうした気候から、クリーミーで渋みの少ない、香り豊かなくるみが育ちます。
長野県ではアメリカから伝わったカシクルミ(セイヨウクルミ)のほか、「信濃くるみ」というオリジナルの品種も開発・栽培されています。
しかし、日本に流通しているくるみの多くは輸入品。国産のくるみは、全体の0.3%程度といわれています。リッチな味わいと希少さから、信州産のくるみは「幻のくるみ」といわれることもあるほどです。
健康・美容に嬉しいくるみの栄養素
くるみの食用部分は種にあたるので、植物のエネルギーが凝縮しているのが特徴。その栄養価の高さから、近年ではチアシードやアサイーと同じスーパーフードとして注目されています。
くるみにはたんぱく質やビタミン・ミネラルが豊富ですが、スーパーフードといわれる理由はそれだけではありません。
健康や美容の維持・促進に役立つ、くるみの栄養素についてチェックしてみましょう。
オメガ3脂肪酸
DHA・EPA・ALAという3種類の脂肪酸をまとめて、オメガ3脂肪酸といいます。これはナッツ類に豊富であり、くるみに含まれている栄養素のなかでも突出した成分です。
DHAやEPAは青魚に豊富なイメージが一般的ですが、特に注目したいのがALAと呼ばれるαリノレン酸。さまざまなナッツのなかでも、くるみのALA含有量はトップクラスです。
αリノレン酸は、血液をサラサラにしたり悪玉コレステロールを減らしたりして、健康の維持・促進をサポート。生活習慣病の予防効果も期待されています。
また、炎症を抑えることも分かっており、花粉症やアレルギーなどの改善が期待できます。
複数の抗酸化物質
ポリフェノールに代表される抗酸化物質が豊富に含まれているのも、くるみの特徴です。
抗酸化物質には、細胞の劣化を防ぐ抗酸化作用というはたらきがあります。これにより、動脈硬化の予防やアンチエイジングが期待できますよ。
さらに、くるみにはトリプトファンやメラトニンといった抗酸化物質も含まれています。これらは精神を安定させ、眠りを誘う効果があるといわれる成分です。不眠症の改善にも効果が期待されています。
くるみは毎日食べるのがポイント
健康や美容に嬉しい成分が満載のくるみですが、効果を出すには毎日食べるのが良いとされています。理由は、オメガ3脂肪酸やポリフェノールは体内で生成できず、作用も長く持続しにくいから。
1日に摂りたいくるみの量は、1.5~2.5gとされています。ひとつかみくらいの量なので、おやつやサラダのトッピングなどで手軽に食べられますね。くるみは栄養価が高いぶんカロリーや脂質も高めなので、食べ過ぎには注意しましょう。
ちなみに、東御市には「くるみそば」という郷土料理があります。
くるみ入りのつゆに、そばをつけていただく料理です。信州そばにくるみの香ばしさがマッチして、濃厚な味わいが楽しめます。
貴重な国産のくるみにも、出会えるかもしれませんよ。
読書とダンス、そして旅行に行っておいしいものを食べることが好き。
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