今回は、長野県で食べられている郷土料理「サバタケ汁」をご紹介します。
サバタケ汁は地元の特産品である根曲がり竹と、近年健康食品として人気のサバ缶を組み合わせた料理。味の良さはもちろん、栄養面でもメリットが満載です。
自宅でも簡単にできるので、レシピもご紹介します!
サバタケ汁って?
サバタケ汁とは、名前の通りサバとタケノコが入ったみそ汁のことです。主に、長野県北部の郷土料理として親しまれています。
大きな特徴は、スーパーなどでよく見かける孟宗竹ではなく根曲がり竹を使うこと。根曲がり竹は長野県や新潟県、山形県など気温が低くて標高の高い地域で採れます。「竹」と名前がついていますが、実はチシマザサという笹の若芽です。一般的なタケノコとは違い、淡い緑色で細長い形をしています。
コリコリとした歯触りのよさがありながら、繊維っぽさがなくて食べやすいのも魅力。アクが少なく、新鮮なものであれば生のままでも食べられます。春の山菜らしい、爽やかな風味も楽しめますよ。
この根曲がり竹が5月から7月にかけて摂れるため、サバタケ汁も初夏を中心に作られます。根曲がり竹の食感と、サバの油からでるコクとうま味がクセになる逸品です。
効率よく栄養が摂れる郷土料理
サバタケ汁の魅力は、味だけではありません。根曲がり竹やサバ缶を使うことで、1品のなかに栄養がたっぷり詰まっているのです。
そこでここからは、サバタケ汁の栄養価について解説。なかには、普段の食生活で不足しがちな栄養素も含まれていますよ。
良質な脂肪でコレステロール値を正常に
長野県には海がないので、サバタケ汁に使われるサバは缶詰が定番。サバ缶といえば、近年健康食材として注目が集まっていますよね。
その主な理由は、サバに含まれる油。不飽和脂肪酸という種類の油で、血中の中性脂肪やコレステロールを増やしにくい性質があります。これは肉類にはあまり含まれないタイプの油なので、効率的に摂るには魚や植物油がおすすめです。
また、この不飽和脂肪酸は生のサバよりもサバ缶に多く含まれています。サバ缶であれば調理もしやすく、骨まで食べられて魚の栄養素を余すことなく摂取できますよ。
食物繊維で便秘解消
歯ごたえのある根曲がり竹には、食物繊維がたっぷり含まれています。特に、水に溶けないタイプの不溶性食物繊維が豊富。水分を吸収してふくらみ、腸を刺激することで老廃物の排出を促す役割があります。便秘の解消に加え、腸内環境を整えて肌の調子を整える効果も期待できますよ。
また、根曲がり竹の栄養素はタケノコに似ています。タケノコの詳しい栄養素は、こちらの記事をチェックしてみてください。食物繊維のほかにも、体に嬉しい栄養が含まれていますよ。
満足感がありダイエットにも
汁物は水分が多く、満腹感を得やすいですよね。サバタケ汁にはサバ缶を丸ごと入れるので、もちろん骨も含まれています。さらにコリコリとした食感が楽しめる根曲がり竹も入っており、普通のみそ汁よりも噛む回数が増えるはず。よく噛むことで満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを防げます。
また、サバタケ汁は脂質とタンパク質の両方が含まれているのも特徴。どちらも体づくりやエネルギー源として欠かせない、三大栄養素の一部です。栄養バランスが崩れやすい食事制限中でも、1品で良質な脂質とタンパク質をチャージできるのは嬉しいですよね。
家でも簡単!サバタケ汁の作り方
信州の春の郷土料理、サバタケ汁は家庭でも簡単に作れます。根曲がり竹が手に入らない場合はタケノコで代用できるので、ぜひ試してみてくださいね。
サバタケ汁の作り方
- 根曲がり竹の皮をむいて、食べやすい大きさに切る
- 沸騰したお湯に根曲がり竹を入れ、5分ほどゆでたらお湯を捨てる
- 新しくお湯を沸かし、サバ缶を汁ごと入れる
- 5分ほど煮たら根曲がり竹を入れ、味噌を溶く
サバからうま味が出るので、出汁はいりません。また、食べる直前に七味唐辛子をかけると、味がピリッと引き締まりますよ。栄養満点の郷土料理、サバタケ汁で健康な体を目指しましょう!
読書とダンス、そして旅行に行っておいしいものを食べることが好き。
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